様々な分野で重要な役割を担い、「産業の歯」とも呼ばれるタングステンの価格が、10年ぶりの高値に急騰した。風力発電のデータ統計によると、江西省における65%品位のタングステン精鉱の平均価格は5月13日に1トン当たり15万3500元に達し、年初から25%上昇、2013年以来の最高値を記録した。業界専門家は、この価格高騰の原因として、総採掘量規制指標による供給逼迫と、環境監視要件の強化を挙げている。
タングステンは重要な戦略金属であり、中国にとっても重要な資源である。中国のタングステン鉱石埋蔵量は世界の総埋蔵量の47%を占め、生産量は世界の生産量の84%を占めている。この金属は、輸送、鉱業、工業製造、耐久部品、エネルギー、軍事など、さまざまな産業において不可欠な資源である。
業界では、タングステン価格の高騰は供給と需要の両方の要因によるものと見られている。タングステン鉱石は、国務院が保護採掘対象として指定した特定鉱物の一つである。今年3月、天然資源部は、内モンゴル、黒竜江、浙江、安徽など15省を対象に、2024年までのタングステン鉱石採掘総量6万2000トンの規制目標を初めて発表した。
タングステン価格の上昇は、この金属に依存する産業にとって重大な影響を及ぼしており、その高騰は供給制約と需要増加の複雑な相互作用を反映している。世界最大のタングステン生産国であり消費国でもある中国の政策と市場動向は、今後も世界のタングステン市場に大きな影響を与え続けるだろう。
投稿日時:2024年8月8日
